動かなければ淀み、動けば活力になる。それが「お金」という考え方。
こんばんは。
髙橋大地です。
好きな経営者さんが、ある漫画を好きだとおっしゃっていて、僕もそれにあやかろうと脇目も降らずにその漫画を読んでいたのです。
えぇ、嘘です。
イベントで北見に行ってました。漫画を読んだのは少し前の話です。
「人は何かを犠牲にして何かを得る」
この一言でお分かりでしょう。
そう、『鋼の錬金術師』です。
よくアニメが面白いよ!と聞いていたのですが、アニメより漫画派な僕は「いつか読もう」で10数年たったわけですね。
哲学的だなと感じました。
では本題に入りましょう。
鋼の錬金術師の中では上記のメッセージもあり、あくまで等価交換であって、無から何かを生むという錬成術ではないのです。
ネタバレになるので、細かく書きませんが、メインのキャラがこう言う場面があるのです。
「10もらったら1を足して11を次の人に渡す」
等価交換を繰り返すのではなく、等価交換+αを繰り返して幸せを増やすという考え方ですね。
この考え方がとても重要だと感じていたのですが、それをどう表現して良いかわからない日々でした。
そしてある書物に出会います。泉忠司さんという、リアルドラゴン桜と呼ばれている方の著作に、その答えが書かれていました。
世界にはAさんとBさんの2名で、1万円しか存在しない場合、世界の総額は当然1万。
Bさんが1万円を所有しています。
AさんはBさんのために家を建てます。1万円の家です。
BさんはAさんに1万円を渡します。
ここで世界の総額は1万+1万相当の資産で、2万円相当となります。
同じようにBさんはAさんに家を建てます。
さきほどと同じように考えると、世界の総額は1万+(1万相当の資産×2)となり、3万円相当になるのです。
等価交換+αとは少し違いますが、循環させる際に少し価値が増えれば、回転すればするほど潤うという仕組みです。
よく「経済を回さないと」と言いますが、この二つの例えでそれが説明できているでしょう。
「みんなお金は貯めないで使わないと」というざっくりした言い方はこういうことだったのですね。
今、政府は「老後のために2000万貯めよ、いや3000万だ」と言い、完全に流れを止めるように促しているように感じます。
お金を使って自分が楽しむ。そのお金は次の人に活力とともに移動します。
その人も自分の体験としての価値を蓄えて次に回します。
体験をダイレクトに金銭計算するのは難しいですが、豊かさは確実に計上されるでしょう。
等価交換に見えるけど、増え続けているのです。
GDPが久々に回復!と言いますが、同時に「消費」も心掛けないと、増えるだけのモノは存在しません。回るから増えるのであって。
むしろ消費したくなる気持ちや仕組みを煽ってほしいものですね。
綺麗な川に魚が住み、基本的に淀んだ川では繁栄しない。
お金が汚いと感じるのは、そこに止まってしまっているからなのではないでしょうか。