「我見」と「離見」
こんばんは、酒井隆行です。
「我見」と「離見」というものがあります。
芸の世界には良い演者と悪い演者がいて、
それを分けるのは「目」であるとのこと。
悪い演者というのは、自分自身(我)が周りを見つめる目、
すなわち「我見」しかない。
良い演者は自らの体を離れたところから
自分を客観視する「離見」の目を持っているといいます。
幽体離脱をして、あらゆる方向から自身の演技を見る目。
そして、自分側の「我見」を「離見」と一致させていくことが、
芸に秀でる上で重要だと、世阿弥は述べています。
非常に難しく書いていますが、
「我見」は知識がなくても、何も考えなくても出来ること。
「離見」は日々知識を球めながら、
己を高めていなければ出来ないことです。
日々の生活や仕事の中で、
「離見」をするのはとても難しいことだと思いますが、
何事も少し考えて、心に余裕を持ち対応するように心がけて
笑顔を提供できる人を目指します!